その宵、トーリーはおぽあさんから、小さな英雄だった昔の子どもトービーと、名馬フェストの話を聞きます。
その時も激しい嵐で洪水でした。
あたりが水につかってしまった時に、小さなリネットが病気になって、誰かが医者をよびに行かなければなりませんでした。
庭師のボギスは足を折って動けず、結局、日が暮れる頃に、トーピーがブェストに乗って出かけることになりました。
トービーは道を覆った水を跳ね散らしながら勇んで出かけます。
やがて木橋のところにさしかかり、いつものように渡ろうとしましたが、フェストがどうしてもいうことを聞きません。
トービーが、どんなになだめても、叱ってもフェストは橋を渡ろうとしませんでした。
やむをえず、トービーがむちでたたくと、フェストはあと足でつったって、道のわきの生垣を越えると、川岸に沿って横に走り、やがて冷たい荒れ狂った川の中にとびこんで泳ぎだしました。